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免疫学:B細胞由来のGABAはIL-10+マクロファージの分化を誘導して抗腫瘍免疫を制限する
Nature 599, 7885 doi: 10.1038/s41586-021-04082-1
水溶性の低分子代謝物は、細胞内の生化学的過程の不可欠な中間体であるだけでなく、細胞外環境に放出された場合には、近傍の細胞に影響を与える可能性もある。今回我々は、代謝物であり神経伝達物質であるGABAが、活性化B細胞や形質細胞で合成および分泌されるシグナル伝達分子の候補であることを明らかにする。B細胞由来のGABAは、単球から抗炎症性マクロファージへの分化を促進し、これらのマクロファージがインターロイキン10を分泌して、CD8+ T細胞の細胞傷害活性を抑制することが分かった。マウスにおいてB細胞を欠損させたり、B細胞特異的にGABA合成酵素GAD67を不活性化させたりすると、抗腫瘍応答が増強された。我々の研究は、サイトカインや膜タンパク質だけでなく、B細胞系統の細胞に由来する低分子代謝物も免疫調節機能を担っており、これらは免疫応答の微調整を可能にする薬剤標的となり得ることを示している。

