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微生物学:百寿者のマイクロバイオームで増加する新たな胆汁酸の生合成経路

Nature 599, 7885 doi: 10.1038/s41586-021-03832-5

百寿者は、加齢に伴う疾患や、慢性炎症、感染症に対する抵抗性を有する。今回我々は、百寿者が、リトコール酸(LCA)のさまざまなアイソフォーム(イソLCA、3-オキソLCA、アロLCA、3-オキソアロLCA、イソアロLCA)など、特有の二次胆汁酸を産生できる細菌が増加した独特な腸マイクロバイオームを持っていることを示す。これらの胆汁酸の中では、イソアロLCAの生合成経路がこれまで報告されていない。1人の百寿者の糞便細菌相に由来する68の細菌分離株をスクリーニングすることで、Odoribacteraceae科の複数の株がin vitroおよびin vivoの両方でイソアロLCAを効果的に産生することが明らかになった。さらに、5α還元酵素(5AR)や3β-ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ(3β-HSDH)がイソアロLCAの産生に関与していることが分かった。イソアロLCAは、ディフィシレ菌(Clostridioides difficile)やEnterococcus faeciumなど、グラム陽性多剤耐性病原菌に対して強力な抗菌効果を発揮したが、グラム陰性病原菌には効果がなかった。これらの知見から、特定の胆汁酸の代謝が病原菌の感染リスク低減に関与していると考えられ、これによって腸の恒常性の維持に寄与する可能性があることが示唆された。

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