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分子生物学:eccDNAはアポトーシスの産物であり、高い自然免疫刺激活性を持つ
Nature 599, 7884 doi: 10.1038/s41586-021-04009-w
染色体外環状DNAエレメント(eccDNA)は、数十年にわたって多くの論文で報告されており、さまざまな種にわたって広く存在することが知られている。しかし、eccDNAの生合成や機能についてはほとんど分かっていない。今回我々は、新しい環状DNA濃縮法を開発することにより完全長eccDNAを精製して、ナノポアシーケンシング法を使って塩基配列を解読した。eccDNAは、ゲノム全体にわたってほぼランダムに位置していることが明らかになり、このことからゲノムDNA断片のランダムな連結という生成機構が考えられる。アポトーシス誘導剤によってeccDNAの生成を増やせることが分かったのは、この考えと一致しており、このような生成はアポトーシスによるDNA断片化とそれに続いて起こるDNAリガーゼ3による連結反応に依存している。また、eccDNAは、強力な自然免疫刺激因子として機能できることが示された。この重要な機能は、eccDNAの塩基配列には依存しないが、その環状性と細胞質DNAセンサーStingに依存している。まとめると我々の研究は、eccDNAの起源、生合成、免疫刺激機能を示しただけでなく、eccDNAの感知経路や免疫応答での臨床的関与の可能性も明らかにしている。

