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化学:アニオン媒介二重触媒反応によるアルケンの多成分アジドアリール化

Nature 598, 7882 doi: 10.1038/s41586-021-03980-8

β-アリールエチルアミン・モチーフを含有する分子は、痛覚の調節、神経疾患の治療、オピオイド嗜癖の管理などに応用されるため、創薬における特権的足場(privileged scaffold)となっている。そのde novo合成法は、時間のかかる多段階合成を通して、数種類の原料物質を目標化合物に変える変換反応に依存している。合成的発明によって、この足場の周辺の化学空間の探究が促され、生物学における合成能力がさらに拡張される可能性がある。今回我々は、アルケン、アリール求電子剤、単純な窒素求核剤の多成分カップリングを可能にし、それによって合成的汎用性と機能的多様性を併せ持つβ-アリールエチルアミンの一段階合成をもたらす、二重触媒反応プラットフォームを開発したことを報告する。可視光に駆動されて、2つの別個の銅触媒がアリールラジカル形成とアジド基移動を調整することで、アルケンのアジドアリール化過程が進行する。この過程はアルケン成分やアルキル成分の適用範囲が広く、アジ化物イオンは、窒素源や、内圏電子移動を経る酸化還元中性の二重触媒反応の仲介役として、多角的な役割を果たす。このアニオン媒介アルケン官能基化過程の合成能力は、さまざまな医薬品関連用途やより広い合成用途に利用される可能性が高い。

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