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古海洋学:更新世のアフリカの乾燥化を駆動したインド太平洋ウォーカー循環

Nature 598, 7882 doi: 10.1038/s41586-021-03896-3

現在の東アフリカの水文気候は、帯状の大気循環であるウォーカー循環の変動と密接に関連している。この循環は、220万〜200万年前に太平洋のウォーカー循環が発達した後、はるかに長い氷期–間氷期の時間スケールでもインド洋領域の水文気候条件を形作ったことを示す証拠が増えている。しかし、太平洋の影響を受けたインド洋の気候遷移の時期と機構を決定するための長期にわたる連続した記録は、これまで得られていなかった。今回我々は、モザンビーク海峡通過流(MCT)の流速変動に記録された、約700万年にわたる熱帯インド洋の風成循環の記録を提示する。我々は、MCTの流速は、210万 ± 10万年前までは比較的弱く安定していたが、この時期に太平洋ウォーカー循環が強まったのと時を同じくして、増大し始めたことを示す。氷期における強い増大は、中期更新世気候変換期(90万~64万年前)に極大に達し、間氷期の弱い流速によってたびたび中断されていた。我々は、MCTの流速の増大が、アフリカの乾燥化を促進したインド太平洋ウォーカーセルの同時期の発達を反映していることを説明する機構を提示する。今回の結果は、約210万年前以降、乾燥化の増大が、著しく湿潤な間氷期によってたびたび中断されたことを示唆している。この記録は、ヒト族の進化と分散を駆動した、気候–環境要因についての仮説の検証に役立つだろう。

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