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免疫学:TIRシグナル伝達の活性化がパターン誘導免疫を強化する

Nature 598, 7881 doi: 10.1038/s41586-021-03987-1

植物の免疫応答は、主に2種類の受容体によって活性化される。細胞膜上に局在するパターン認識受容体は微生物の細胞外の特徴を感知し、ヌクレオチド結合ロイシンリッチリピート受容体(NLR)は病原体由来の細胞内エフェクタータンパク質を認識する。アミノ末端にTIR(Toll/interleukin-1 receptor)ドメインを持つNLRは、TIRドメインのNADアーゼ活性を介して防御応答を活性化する。今回我々は、TIRシグナル伝達の活性化が、パターン認識受容体を介したパターン誘導免疫(PTI)において重要な役割を担っていることを報告する。TIRシグナル伝達変異体では、PTI応答が減弱し、病原体に対する抵抗性が低下していた。また、NLRレベルが低下した植物ではPTIがうまく働かなくなることも、これと符合する。PTIを誘発するflg22やnlp20で処理すると、TIRドメインを含むタンパク質をコードする多くの遺伝子が急速に誘導されることから、これがPTIの際にTIRシグナル伝達活性化の原因となると考えられる。これらの知見をまとめると、TIRシグナル伝達の活性化が、PTIによる植物防御を強化する重要な機構であることが明らかになった。

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