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神経科学:キイロショウジョウバエにおける睡眠中の感覚処理
Nature 598, 7881 doi: 10.1038/s41586-021-03954-w
睡眠中、ほとんどの動物種は、感覚の著しい遮断を特徴とする意識低下状態に入る。しかし、睡眠中の動物は、強い刺激(大きな騒音や眩しい光など)や、弱くても質的に明瞭な刺激(乳児のクーイング音や自分の名前を耳にすることなど)によって覚醒できることを考えると、外界の処理の一部はそのまま維持されているはずである。睡眠中の脳は、感覚情報の質を処理する能力をどのように保持しているのか。今回我々は、キイロショウジョウバエ(Drosophila melanogaster)で睡眠中の感覚識別の機能的基盤を調べるためのパラダイムを示す。我々は、睡眠中のショウジョウバエは、ヒトと同様に感覚刺激の質を識別しており、明瞭な刺激に応答して覚醒する可能性が高いことを示す。また、睡眠中の刺激の明瞭度は、内的状態によって調節され得ることも分かった。我々は、この過程とその調節に関与する回路を詳細に明らかにした原型的な青写真を、この系が、睡眠中の脳が外界を感知する仕組みの細胞基盤を調べるのに使えることを示す証拠として提示する。

