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天文学:若い惑星系の内側の領域で巨大衝突によって生成される一酸化炭素ガス
Nature 598, 7881 doi: 10.1038/s41586-021-03872-x
地球型惑星形成の複数のモデルから、惑星集積の最終段階(若い原始惑星系円盤の散逸から数千万年続く)では惑星同士の衝突が支配的であると予測されている。若い地球のような惑星は、こうした巨大衝突を通して最終的な質量へと成長し、その軌道配置が長期間安定するようになる。こうした衝突によってデブリが生成されることは、重要な予測である。これまでのところ、衝突後のデブリの最も有力な観測的証拠は、近傍にある2300万歳のA型星HD 172555周辺の惑星系から得られている。この惑星系は、サイズ分布が異常に急峻で塵組成が非典型的な大量の微細な塵の存在を示しており、これまで、超高速衝突か大質量の小惑星帯のいずれかに起因すると考えられてきた。今回我々は、HD 172555の周囲の約6〜9天文単位の間(太陽系の地球型惑星の外側領域に似た領域)の、塵の多いデブリと同じ軌道上にある、一酸化炭素ガスのリングのスペクトル分解検出について報告する。まとめると、今回の塵と一酸化炭素の検出結果は、巨大で揮発性物質に富む天体間の巨大衝突を支持している。これは、月を形成した衝突によく似た惑星規模の衝突によって、デブリだけでなく大量のガスが放出される可能性があること、そして、このガスは観測可能で、若い惑星の組成を知るための手段をもたらすことを示唆している。

