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発生生物学:ヒト胎児骨髄における血液と免疫の発生とダウン症候群でのそれらの変化
Nature 598, 7880 doi: 10.1038/s41586-021-03929-x
骨髄での造血は、出生後から生涯にわたって血液細胞と免疫細胞の産生を維持する。ヒトの骨髄で最初に造血が出現するのは受胎後11〜12週だが、胎児骨髄がどのように進化して、胎児や新生児の高度に特殊化された要求を満たすのかについては、ほとんど何も分かっていない。今回我々は、mRNAと多重化タンパク質エピトープ発現のマルチオミクス評価を用いて、間質を含めた胎児骨髄の発生の詳細を明らかにする。血液細胞と免疫細胞の完全なレパートリーは、第2三半期の初期の6〜7週間という短い期間に胎児骨髄において確立されることが分かった。胎児骨髄は、骨髄系細胞の急速かつ広範な多様化を促進し、顆粒球、好酸球、樹状細胞のサブセットはここで初めて出現する。胎児骨髄におけるBリンパ球の著しい拡大は、同じ在胎週数の胎児肝臓とは対照的である。胎児肝臓、胎児骨髄、臍帯血に由来する造血前駆細胞は、転写や機能に差異を示し、これが組織特異的なアイデンティティーや細胞の多様化に寄与する。内皮細胞タイプは、胎児骨髄内で局所的に区画化された、独特な血管構造を形成することが分かった。さらに我々は、ダウン症候群(21トリソミー)では、細胞内因性の分化の偏りに加えて、微小環境の変化を介した外因性の調節に起因する、Bリンパ球、赤血球、骨髄の発生の選択的な破壊が見られることを明らかにする。

