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気候科学:ニュージーランドへの13世紀のマオリ人の到達後に増加した半球の黒色炭素

Nature 598, 7879 doi: 10.1038/s41586-021-03858-9

ニュージーランドは、人類が定着した地球上の最後の居住可能な場所の1つであった。木炭記録は、人類の定着前には山火事がほとんどなく、13〜14世紀のマオリ人の定住後に広範に見られるようになったことを示しているが、関連したバイオマスの燃焼による炭素排出の正確な時期や規模はよく分かっておらず、清浄な南大洋と南極大陸における光を吸収する黒色炭素エアロゾル濃度への影響もよく分かっていない。本論文では、年代がよく決定されている一連の南極氷床コア記録を用いて、南極の大陸部における黒色炭素の堆積速度は過去2000年にわたって安定していたが、南極半島北部ではそれらが過去700年の間約3倍高かったことを示す。エアロゾルモデルは、観測された黒色炭素の堆積が、タスマニア、ニュージーランド、パタゴニアにおける火事を示唆する南緯40度以南での排出の増加のみに起因する可能性を示しているが、同時に増加したことを示しているのはニュージーランドの古代の火事記録のみである。南極半島北部では1297年(±30標準偏差)に急速な堆積の増加が始まっており、これは、13世紀後半のマオリ人の定住と、16世紀の堆積が最大になった時期における36(±21 2標準偏差)Gg y−1というニュージーランドの黒色炭素排出と一致している。木炭記録と花粉記録は、より早い時期にタスマニアとパタゴニア南部で気候に調節された燃焼があったことを示唆しているが、南極大陸における堆積記録は、ニュージーランドにおける燃焼による黒色炭素の排出が、過去2000年間のこれらの地域での他の産業革命以前の排出をはるかに上回っていたことを示しており、これによって、南半球の遠く離れた地域における初期の人間活動と関連付けられる大規模な環境への影響を示す明らかな証拠が得られた。

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