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惑星科学:岩石の空隙率によって制御される小惑星の細かいレゴリスの生成
Nature 598, 7879 doi: 10.1038/s41586-021-03816-5
宇宙探査機によるミッションによって、岩石質小惑星上に、固結していないセンチメートル未満の粒子からなるレゴリスの被覆が観測されている。望遠鏡によるデータでは、ベンヌ(小惑星番号101955)やリュウグウ(小惑星番号162173)を含む炭素質小惑星にも、レゴリスの被覆が存在することが示唆されている。しかし、流星物質の爆撃や熱による亀裂の生成など、巨礫を粉砕して未固結の物質にできる過程が観測されているにもかかわらず、ベンヌやリュウグウにはセンチメートル未満の粒子で覆われた広い領域は見られない。今回我々は、ベンヌ上のセンチメートル未満の粒子の局所的な存在量と岩石の空隙率の間に逆相関関係があることを報告する。この知見は、表面の大半を占めると思われる、岩石が高度に多孔質である場所では、未固結のセンチメートル未満の粒子の集積が妨げられていることを意味していると、我々は解釈する。高度に多孔質な岩石は、流星物質の衝突によって破砕されるのではなく圧縮され、これは実験室での実験結果と一致している。また、高度に多孔質な岩石の熱による亀裂の生成は、より密度の高い岩石よりもゆっくりと進む。我々は、小惑星で最も数の多い種類である炭素質小惑星では、レゴリスの被覆は一般的ではないと推測する。対照的に、それほど多孔質でない岩石を持ち、組成的には2番目に多い種類である岩石質小惑星では、こうした表面が一般的なはずである。炭素質小惑星の物質の高い空隙率は、それらの圧密と膠結を助けて、炭素質コンドライト隕石の大半を占める角礫岩の形成を促進した可能性がある。

