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特集:BICCN:成体マウスの大脳における遺伝子調節エレメントのアトラス
Nature 598, 7879 doi: 10.1038/s41586-021-03604-1
哺乳類の大脳は、高度に特殊化した皮質や皮質下の構造を通じて、高レベルの感覚知覚、運動制御、認知機能を実行している。単一細胞トランスクリプトミクスやハイスループット画像化技術を用いたマウス脳やヒト脳についての最近の研究から、異なる脳領域に分布する数百の神経細胞タイプが見つかっているが、それぞれの細胞タイプに固有のアイデンティティーや機能の原因となる転写調節プログラムについては不明のままである。今回我々は、成体マウスの等皮質、嗅球、海馬、大脳核にわたる45領域に由来する80万個以上の核において接近可能なクロマチンを調べ、得られたデータを用いて、160の異なる細胞タイプで49万1818のシス調節DNAエレメント候補の状態をマッピングした。その結果、興奮性ニューロンだけでなく、ほとんどのクラスの抑制性ニューロンおよびグリア細胞タイプのサブセットにも、空間分布に高い特異性があることが明らかになった。我々は、これらの細胞タイプ内の領域特異性と関連付けられる遺伝子調節配列の特性を示す。我々はまた、シス調節エレメントの大部分を、多様な大脳細胞タイプで発現されている推定標的遺伝子と結び付け、異なるニューロン集団やグリア細胞集団において広範な分子経路や細胞経路に関連する転写調節因子を予測した。今回の結果は、哺乳類脳の遺伝子調節プログラムを包括的に解析するための基盤を提供するとともに、ヒトのさまざまな神経疾患や神経学的形質と関連付けられる非コードリスクバリアントの解釈にも役立つ。

