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生態学:規制緩和、干ばつ、火災の増加がアマゾン川流域の生物多様性に与える影響
Nature 597, 7877 doi: 10.1038/s41586-021-03876-7
生物多様性は、アマゾン川流域の生態学的安定性および気候の安定性に寄与しているが、森林伐採や火災による脅威が増している。今回我々は、リモートセンシングによる火災および森林伐採の推定結果と、アマゾン地域の1万1514種の植物および3079種の脊椎動物の包括的な分布域推定を用いて、過去20年間にわたる森林伐採と火災の影響を定量化した。その結果、森林伐採によって多くの生息地が失われ、アマゾン川流域の生物多様性に対するこのすでに大きな影響は、火災によってさらに悪化したことが分かった。2001年以降、火災により影響を受けたアマゾン雨林は10万3079~18万9755 km2に及び、これは、この地域で絶滅危惧種に指定されている生物種の77.3~85.2%の分布域に影響を与えている可能性がある。火災がアマゾン川流域の生物種の分布域に与える影響は最高で64%に達する可能性があり、一般に、分布域が限られている生物種でより影響が大きい。森林政策と、火災の影響を受けた森林の面積、そしてそれらが生物多様性に与え得る影響の間には、密接な関連があることが分かった。ブラジルでは、2000年代半ばに開始された一連の森林政策が、燃焼の割合の低下に対応していた。しかしこの傾向は、これらの政策が2019年に緩和されたことで逆転し始めているようであり、火災で影響を受けた森林は約4253~1万343 km2に及び、これにより、生物多様性に与え得る影響は2009年以降で最も深刻なレベルとなっている。以上の結果は、アマゾン地域での生物多様性の維持において政策の実施が担う重要な役割を浮き彫りにしている。

