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生化学:極性の高いオキシメタボロームから明らかになった4-ヒドロキシマンデル酸を経るCoQ10合成経路

Nature 597, 7876 doi: 10.1038/s41586-021-03865-w

酸素は、ヒトの生命に不可欠な多数の代謝過程に非常に重要である。生体内のさまざまな過程は、18O2などの同位体で標識した気体で細胞を処理し、標識された原子を取り込んだ生体分子を系統立てて突き止めることによって明らかにできる。今回我々は、さまざまな組織由来の細胞株を18O2で標識し、極性の高いオキシメタボローム(さまざまな生理的O2圧の下で18O2によって標識される極性の高い代謝物群と定義される)を明らかにした。18O2で最も高度に標識されたのは、4-ヒドロキシマンデル酸(4-HMA)であり、4-HMAはHPDL(hydroxyphenylpyruvate dioxygenase-like)によって産生されることが分かった。HPDLは、ヒト細胞中での機能がこれまで不明だったタンパク質である。さらに、4-HMAが、ヒト細胞で補酵素Q10(CoQ10)の頭部の生合成に関わる中間体の1つであることも突き止められた。HPDLのCoQ10生合成とのつながりは、最近報告されたHPDL欠乏が関係する神経疾患やHPDLが過剰に発現されるがんの基盤となる機序についての重要な手掛かりになるだろう。

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