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物性物理学:ねじれ積層遷移金属ジカルコゲニドにおける量子臨界

Nature 597, 7876 doi: 10.1038/s41586-021-03815-6

秩序量子相と無秩序量子相の境界付近では、いくつかの実験によって、ランダウフェルミパラダイムに従わない金属挙動が実証されている。最近、モアレヘテロ構造において、電子相関によって駆動されるゲート調整可能な絶縁体相が発見された。今回我々は、輸送測定を用いて、第一モアレサブバンドの1/2充填近傍で、ねじれ積層WSe2における金属–絶縁体転移(MIT)の特性を評価した。その結果、MITは、密度と変位場の両者の関数として連続的であることが見いだされた。金属–絶縁体境界では、抵抗は低温で異常金属挙動を示し、散逸はプランク限界に相当する。さらに金属相に入ると、フェルミ液体挙動が低温で回復し、これが中間温度で扇状の量子臨界領域に展開した後、最終的に室温付近で異常飽和領域に達する。残留抵抗の解析結果からは、絶縁体相における強い量子ゆらぎの存在が示された。今回の結果は、ねじれ積層WSe2を、ドーピングとバンド幅によって制御される金属–絶縁体量子相転移を三角格子上で調べる新しいプラットフォームとして確立するものである。

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