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進化学:三畳紀のステム群鱗竜類が明らかにするトカゲ様爬虫類の起源

Nature 597, 7875 doi: 10.1038/s41586-021-03834-3

双弓類爬虫類の初期進化については、主竜形類(ワニ類、鳥類、非鳥類恐竜類)と鱗竜形類[有鱗類(トカゲ類、ヘビ類)およびムカシトカゲ類]の間で起源および初期進化に関する理解に顕著な差異が存在するという特徴がある。主竜形類には三畳紀の多様な系統にわたって数百もの化石種が存在するのに対し、鱗竜形類はわずかな断片的化石からなる極めてまばらな初期の化石記録しかなく、そのほとんどは系統発生学的な類縁関係が不確かで、分布もヨーロッパに限定されている。本論文では、アルゼンチンで発見された、後期三畳紀の新属新種の爬虫類Taytalura alcoberiの三次元的に保存された頭蓋について報告する。この標本は、さまざまなデータタイプおよび最適性基準を用いて、系統発生学的に進化の最初期の鱗竜形類であることが強く推定された。この頭蓋のマイクロCTスキャンによって、この鱗竜類の頭蓋が初期の双弓類からどのように生じたかが詳細に明らかになり、従来はムカシトカゲ類と関連付けられていた複数の形質が実は鱗竜形類進化のはるかに早い時期に生じていたことが示唆された。Taytaluraは、ムカシトカゲ類の進化的によく保存された頭蓋構造が全ての鱗竜類の原始形質状態であること、三畳紀にはステム群とクラウン群の鱗竜類が少なくとも1000万年にわたり同時に存在していたこと、そして、初期の鱗竜形類が従来考えられていたよりもはるかに広範な地理的分布を有していたことを示唆している。

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