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がんゲノミクス:髄膜腫の臨床適用可能で包括的な分子的分類

Nature 597, 7874 doi: 10.1038/s41586-021-03850-3

髄膜腫は、最もよく見られる成人の原発性頭蓋内腫瘍である。効果的な内科的治療法がないため、発症した患者は外科手術で治療するのが一般的である。世界保健機関(WHO)の腫瘍の組織病理学的グレード分類と手術での摘出率(シンプソン分類)は疾患再発に関連付けられているが、これらの指標は全ての髄膜腫の臨床的挙動を正確に反映しているわけではなく、腫瘍の挙動を確実に反映して、治療に役立つ情報を得られるような分子的分類が髄膜腫には必要とされている。今回我々は、DNAの体細胞コピー数異常、DNAの体細胞点変異、DNAメチル化およびメッセンジャーRNA量を組み合わせて1回の統一的な解析を行うことにより、髄膜腫を分類法が統一された4つの分子グループに分けた。これらの分子グループを使えば、臨床転帰を既存の分類スキームを使うより正確に予測できる。各分子グループは、それぞれ異なる典型的な生物学的特徴を示し(免疫原性型、良性のNF2野生型、代謝亢進型、増殖型)、これらは治療法選択の参考になる。プロテオゲノミクス解析によって、この新しく定義された分子グループの確実性が補強され、非常に量の多いグループ特異的なタンパク質標的が明らかになり、我々は免疫組織化学的検査でそれらを検証した。また、単一細胞RNA塩基配列解読によって、髄膜腫の個人間の変動が明らかになるとともに、確認された分子グループの生物学的特徴を反映した腫瘍細胞固有の発現プログラムの変動も判明した。

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