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生物地球化学:アフリカの熱帯山地林の大きな地上炭素貯蔵量
Nature 596, 7873 doi: 10.1038/s41586-021-03728-4
熱帯林は、陸域の植生炭素の40~50%を貯蔵している。しかし、地上の生木バイオマス炭素(AGC)貯蔵量の空間的な変化は、特に熱帯の山地林については、いまだあまり解明されていない。標高が高くなるにつれて気候や土壌が変化するため、熱帯の山地林のAGC貯蔵量は低地林と比べて少なくなる。今回我々は、アフリカ12か国の44の山地調査地にわたり構造的に損なわれていない老齢林のデータセット(AfriMont)を作成して分析を行った。その結果、AfriMontプロットネットワークにおける山地調査地の平均AGC貯蔵量は、1 ha当たり149.4(95%信頼区間137.1~164.2)Mg炭素であることが見いだされた。これは、アフリカ熱帯雨林観測ネットワークの低地林の値に匹敵し、新熱帯区の山地林のプロットネットワークの平均値より70%、低地林のプロットネットワークの平均値より32%多い。特に、今回の結果は、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)のアフリカのこうした森林に対するデフォルト値より3分の2多い。今回調査した山地林には、アフリカの低地林の低い樹幹密度と大木の高い存在度が反映されていることが分かった。この炭素貯蔵庫は危機に瀕しており、我々は、2000年以降、80万haのアフリカの山地の老齢林が失われたと推定する。我々は、森林保全や森林再生の介入の指針とするのに役立てるため、今回のプロットネットワークからモデル化した国別の山地林AGC貯蔵量の見積もりを提供する。今回の知見は、生物が多様で炭素量の多いこうした生態系の保全の必要性を浮き彫りにしている。

