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代謝:SAR1Bはロイシンレベルを感知してmTORC1シグナル伝達を調節する
Nature 596, 7871 doi: 10.1038/s41586-021-03768-w
mTOR複合体1(mTORC1)はアミノ酸レベルに応じて細胞増殖を制御している。今回我々は、SAR1Bがロイシンセンサーであり、ロイシンの細胞内レベルに応じてmTORC1シグナル伝達を調節していることを報告する。ロイシンが欠乏した条件下では、SAR1BはmTORC1活性化因子であるGATOR2を物理的に標的化して、mTORC1を抑制する。ロイシンが十分にある条件では、SAR1Bはロイシンに結合し、コンホメーション変化を起こしてGATOR2から解離することで、mTORC1が活性化される。SAR1B–GATOR2–mTORC1シグナル伝達は線虫で保存されており、寿命の調節に関与している。また、バイオインフォマティクス解析からは、SAR1Bの欠乏が肺がんの発生と相関していることが明らかになった。SAR1BとそのパラログであるSAR1Aをサイレンシングすると、マウスで肺腫瘍のmTORC1依存的増殖が促進された。我々の結果は、SAR1Bが、保存されたロイシンセンサーの1つであり、肺がんの発生に関与している可能性を示している。

