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ナノスケール材料:小角ねじれ2層グラフェンにおける格子ダイナミクスの局在化
Nature 590, 7846 doi: 10.1038/s41586-021-03252-5
ねじれ2層グラフェンは、2層グラフェンの2つの結晶ネットワークを互いに少しだけ回転させることによって作られる。ねじれ角が小さい場合、2層グラフェンでは自己組織化格子再構成が起こり、周期的に繰り返されたドメインが形成される。こうした生じた超格子が材料中の振動構造や電子構造を変調することで、電子–フォノン結合挙動の変化や、強相関や超伝導の観測につながる。しかし、こうした変調は、関連するエネルギー準位を実験的手法で正確に分解するには小さ過ぎ、理論モデルで適切に局在効果を記述するには大き過ぎるため、その利用や関連効果の理解は困難である。今回我々は、再構成された(小角)ねじれ2層グラフェンにおける結晶超格子のハイパースペクトル光学画像を、ナノラマン分光器で生成した結果について報告する。ナノラマン法によって、可視光による結晶学的構造の観測が可能になり、これによって、検出可能なスペクトル変化を生じさせるひずみソリトンとトポロジカル点欠陥の存在を伴う、格子ダイナミクスの局在化が明らかになった。この結果は、超格子の電子状態と振動状態の局所的密度を評価できる原子論的モデルによって理論的に説明される。この評価は、ソリトンとトポロジカル点欠陥が、特に小ねじれ角の場合に、構造の振動特性と電子的特性に関連していることを浮き彫りにしている。今回の結果は、ヤーン・テラー効果やクーパー電子対形成などの原子スケールやナノスケールのフォノン関連効果の理解への重要な一歩であり、ツイストロニクスという急速に進歩している分野の観点からデバイスの特性評価の向上に役立つ可能性がある。

