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免疫学:SNX5はウイルスによって誘導されるオートファジーや免疫を仲介する

Nature 589, 7842 doi: 10.1038/s41586-020-03056-z

オートファジーはリソソーム経路を介して起こる分解過程であり、免疫系の発達、自然免疫応答や適応免疫応答や炎症応答の調節、細胞内微生物の選択的分解、感染症に対する宿主防御など、免疫の多局面において重要な役割を担っている。オートファジーは栄養欠乏やmTORの抑制といった刺激によって誘導されることが知られているが、ウイルス感染に応答して哺乳類細胞でオートファゴソーム生合成がどのように開始されるかについてはほとんど明らかにされていない。今回我々は、ゲノム規模の短鎖干渉RNAスクリーニングを用いて、エンドソームのタンパク質であるSNX5(sorting nexin 5)が、ウイルス誘導性のオートファジーに必須であるが、基底状態のオートファジーや、ストレスやエンドソームによって誘導されるオートファジーには必須でないことを明らかにする。SNX5を欠失させると、in vitroでウイルス感染に対する細胞の感受性が上昇し、マウスでSnx5をノックアウトすると、さまざまなヒトウイルスに感染した後の致死率が高まることが分かった。機構的には、SNX5は、ベクリン1や、ATG14を含むクラスIIIホスファチジルイノシトール 3-キナーゼ(PI3KC3)複合体1(PI3KC3-C1)と相互作用し、精製したPI3KC3-C1の脂質キナーゼ活性を高め、また、エンドソームでのホスファチジルイノシトール 3-リン酸(PtdIns(3)P)の生成と、PtdIns(3)P結合タンパク質であるWIPI2のウイルス粒子を含むエンドソームへの誘導に必要であった。これらの結果から、ウイルス感染時にオートファジーを開始させるための、状況や細胞小器官に特異的な機構(エンドソームでのSNX5依存的なPI3KC3-C1活性化)が明らかになった。

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