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発生生物学:リンパアンジオクラインシグナルは心臓の成長と修復を促進する
Nature 588, 7839 doi: 10.1038/s41586-020-2998-x
リンパ管が心臓損傷後の心機能の回復を助けることは、最近の研究で示唆されている。今回我々は、マウスで、リンパ管が心臓の成長、修復、心臓保護を促すことを報告する。我々は、リンパ管内皮細胞(LEC)により産生されたリンパアンジオクラインシグナルが、心臓発生の間に心筋細胞の増殖と生存を制御し、新生仔の心臓再生を向上させ、心筋梗塞後に心臓保護的に働くことを明らかにする。LECを欠いた胚では、心筋細胞の増殖が低下し、心筋細胞アポトーシスが増加した結果として小型の心臓が発生する。初代マウス心筋細胞をLECならし培地で培養すると、心筋細胞の増殖と生存が上昇した。これは、LECは心筋細胞の恒常性を制御するリンパアンジオクラインシグナルを産生していることを示している。LECセクレトームの特性解析からは、細胞外タンパク質であるreelin(RELN)が、この過程の重要な構成要素であることが明らかになった。さらに、LEC特異的Relnヌルマウス胚でも小型の心臓が作られ、新生仔の心筋梗塞後の心臓の効率的な修復と機能にRELNが必要であること、心筋梗塞後の成体マウスでコラーゲンパッチを用いてRELNを心臓に送達すると心臓保護作用により心機能が改善することが分かった。これらの結果は、心臓の発生や損傷応答の間にLECのリンパアンジオクラインが担う役割を示し、RELNがこの機能の重要なメディエーターであることを明らかにしている。

