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古生物学:マダガスカルの後期白亜紀の鳥類が明らかにする、くちばしの独特な発達

Nature 588, 7837 doi: 10.1038/s41586-020-2945-x

中生代の鳥類では、サイズ、飛行への適応、羽毛の構成に著しい多様性が認められるが、くちばしの形状と発達は比較的保存されたパターンを示している。新鳥亜綱(すなわちクラウン群)の鳥類にも顔の発達への制約は見られるが、中生代の鳥類とは異なり、さまざまな摂食生態および行動生態に関連して、くちばしの形態は比較的多様である。本論文では、マダガスカルで見つかった、後期白亜紀のカラスサイズのステム群鳥類Falcatakely forsterae(新属新種)について報告する。Falcatakelyの吻は長くて太く、こうしたくちばしの形態は中生代の鳥類ではこれまで知られていなかったもので、外見上はクラウン群鳥類の一群(例えばオオハシ類)のものに類似している。Falcatakelyの吻は、歯のない大きく広がった上顎骨と歯のある小さな前上顎骨で構成されている。個々の骨要素の形態計測学的解析および吻の三次元形状から、Falcatakelyは、非鳥類獣脚類に似た上顎骨と前上顎骨の構成を保持しながら、新鳥亜綱の鳥類様の顔の構造を発達させていたことが示された。Falcatakelyに見られる吻のパターン形成および上下方向の大きな広がりは、ある程度の発達的不安定性と、初期に分岐した鳥群ではこれまで知られていなかった大きな形態的相違を明らかにしている。ステム群鳥類でこの表現型が発現していたこと(そしてそこから想定される生態)は、前上顎骨が支配的な新鳥亜綱の鳥類様の吻への統合がくちばしの大型化における進化的必要条件ではなかったことを明確に示している。

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