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神経科学:感覚ニューロンと尿路上皮細胞のPIEZO2は排尿を調整する

Nature 588, 7837 doi: 10.1038/s41586-020-2830-7

「充満した膀胱を解放するのは、人間の大きな喜びの1つである」とヘンリー・ミラーは言った。排尿は健康において非常に重要であり、下部尿路疾患は大きな病的負担となる。排尿を促進する脳の中枢回路についての理解は進んできているが、その過程についての詳細な機構的手掛かりはまだ得られていない。中枢制御に加えて、排尿を支配する排尿反射は全て、膀胱の伸展や尿道の流れなど末梢の機械的刺激によって開始される。尿路における伸展と圧力の主要な検出器として機能するメカノトランスダクション分子と細胞タイプについては、ほとんど分かっていない。今回我々は、下部尿路組織において機械刺激感受性イオンチャネルPIEZO2が発現しており、PIEZO2はこの組織で、低閾値の膀胱伸展感知や尿道の排尿反射に必要とされることを明らかにする。PIEZO2は、膀胱の尿路上皮と神経支配している感覚ニューロンの両方でセンサーとして働くことが分かった。機能的PIEZO2を欠失したヒトとマウスでは膀胱制御が損なわれ、機能的PIEZO2を欠いたヒトは膀胱充満感の欠如を訴えた。本研究から、PIEZO2が排尿機能の主要なメカノセンサーであることが明らかになった。これらの知見は、排尿を制御する尿路上皮細胞と感覚ニューロンの間の相互作用を明らかにするための今後の研究の基盤となる。

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