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光物理学:高効率で安定な青色量子ドット発光ダイオード
Nature 586, 7829 doi: 10.1038/s41586-020-2791-x
量子ドットを用いる正確な色情報の可視化は数十年にわたって探究されており、現在では、環境に優しい材料を用いた商品がバックライトとして入手可能になっている。しかし、量子ドットに基づく次世代のエレクトロルミネッセントディスプレイには、高効率で安定なカドミウムフリー青色発光デバイスの開発が必要で、そうしたデバイスの開発は、青色発光材料の光物理的特性が劣るために依然として困難である。本論文では、量子収率が1のZnSe系青色発光量子ドットの合成について報告する。我々は、フッ化水素酸と塩化亜鉛の添加剤が、ZnSe結晶構造の積層欠陥の除去によるルミネッセンス効率の向上に有効であることを見いだした。加えて、液体中または固体状態での配位子交換を通した塩化物の不動態化によって、遅い放射再結合、高い熱的安定性、高効率の電荷輸送特性が得られた。塩化物含有量勾配を持つダブル量子ドット発光層を発光ダイオードに構築して正孔輸送を促したところ、このデバイスは理論限界に達する高効率、高い輝度、長い動作寿命を示した。今回高効率で安定な青色量子ドット発光デバイスによって、量子ドットを用いるエレクトロルミネッセント・フルカラーディスプレイの開発が促進され得ると、我々は予想する。

