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気候科学:氷期の寒冷化と気候感度の再検討

Nature 584, 7822 doi: 10.1038/s41586-020-2617-x

最終氷期極大期(LGM)は、最もよく研究されている古気候学的な時代区分の1つで、気候システムが温室効果ガスと雪氷圏の変化に対してどのように応答するかを調べる絶好の機会を提供する。以前の研究では、古温度計から氷期の寒冷化の規模とパターンを絞り込む試みがなされたが、代理指標の分布が一様でなく、不確かさがあることから、LGMの気候状態の全体的な描像の構築は困難であった。今回我々は、海面水温の多数の地球化学的代理指標と、同位体対応の気候モデルアンサンブルを組み合わせ、データ同化を用いて、LGMの温度場を再構築した。得られた再構築結果は、独立した氷床コアと洞窟二次生成物のδ18O測定結果に加え、公表されていない代理指標を用いて確認された。今回のデータ同化プロダクトから、全球平均のLGMの寒冷化が、−6.1°C(95%信頼区間−6.5〜−5.7°C)に絞り込まれた。温室効果ガス、氷床、鉱物ダストエアロゾルの放射強制に関する仮定を考慮すると、この寒冷化は、平衡気候感度に換算して3.4°C(2.4〜4.5°C)になる。この値は、これまでのLGMに基づく見積もりよりは高いが、2~4.5°Cという従来合意されてきた範囲と一致する。

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