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発生生物学:ヒトマクロファージの発生を単一細胞分解能で解き明かす

Nature 582, 7813 doi: 10.1038/s41586-020-2316-7

マクロファージは、胚発生中に出現する新生免疫系の最初の細胞である。マウスでは、胚性マクロファージが発生中の器官に浸潤し、そこで組織常在性マクロファージ(TRM)へと共生的に分化する。しかし、ヒト胚におけるマクロファージの起源や特殊化についての理解は限られている。今回我々は、カーネギー発生段階11〜23のヒト胚からCD45+造血系細胞を単離して、単一細胞RNA塩基配列解読によってトランスクリプトームのプロファイリングを行い、次にCD45+CD34+CD44+の、骨髄系への分化偏向性を有する卵黄嚢由来前駆細胞(YSMP)集団について単一細胞培養で機能的特性評価を行った。また我々は、マクロファージの不均一性を複数の解剖学的部位にわたってマッピングし、頭部、肝臓、肺、皮膚におけるさまざまなタイプの胚性TRMをはじめとする多様なサブセットを特定した。そして、トランスクリプトームと発生段階の両方の情報を用いて、卵黄嚢由来の原始マクロファージあるいはYSMP由来の胚性肝単球のいずれかから生じるTRMの運命指定軌跡の追跡を、ミクログリアに注目して行った。さらに我々は、胚性TRMと成体TRMの間に見られる分子類似性を評価した。我々のデータは、ヒト胚発生過程でのマクロファージ初期発生の時空間的な動態に関する包括的な特性を示しており、ヒトTRMの発生と機能についての今後の研究の参照となる。

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