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天体物理学:高速電波バースト源の周期的な活動

Nature 582, 7812 doi: 10.1038/s41586-020-2398-2

高速電波バースト(FRB)は、銀河系外の距離にある発生源から生じる、ミリ秒間持続する明るい電波トランジェントで、その起源は分かっていない。いくつかのFRB源は、バーストを反復的に放射することから、これらの事象が崩壊現象に起因する可能性は除外される。反復バーストの到来時間の周期性のミリ秒から数日の時間スケールでの探索が行われているにもかかわらず、これまでに観測された反復バーストは散発的に出現しており、連続はしているが規則的なパターンは見られなかった。今回我々は、カナダ水素強度マッピング実験(CHIME)のFRBプロジェクトで検出された反復するFRB 180916.J0158+65において、16.35 ± 0.15日の周期性(あるいは、周波数がより高いそのエイリアス信号である可能性もある)を観測したことを報告する。2018年9月16日〜2020年2月4日(協定世界時)に記録された38回のバーストにおいて、全てのバーストが5日間の位相窓内に到達し、そのうち50%は0.6日間の位相窓内に到来していたことが見いだされた。今回の結果は、バーストの放射自体の周期的変調か、外部の増幅や吸収を通した周期的変調のいずれかの機構を示唆しており、純粋に散発的な過程が関与するモデルは支持していない。

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