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発生生物学:基底膜のリモデリングはマウスの胚形成を調節する
Nature 582, 7811 doi: 10.1038/s41586-020-2264-2
発生中の組織形成は主に、収斂伸長や頂端収縮などの過程を介した細胞レベルの事象によって行われる。しかし最近の研究で、基底膜リモデリングが広範囲の組織形態形成で果たす役割が明らかになってきた。マウス胚の胚盤葉上層と胚体外外胚葉は、着床すると基底膜に包まれるようになる。基底膜とこれらの組織の間で行われるシグナル伝達は、細胞の極性化やその後の形態形成に重要である。しかし、着床後の胚形成における基底膜の機械的役割については分かっていない。今回我々は、初期胚発生における時空間的に調節された基底膜リモデリングの重要性を実証する。具体的には、Nodalシグナル伝達がマトリックスメタロプロテアーゼの発現を調節して、基底膜の穿孔の形成と動的な分布を指示することが分かった。この基底膜リモデリングは、原腸形成前の胚の成長を促進する。前後軸の確立は、Nodalシグナル伝達(従って、マトリックスメタロプロテアーゼの活性と基底膜穿孔)を胚の後部に局在させることにより、基底膜リモデリングをさらに調節する。胚後部の穿孔は、予定原条域の基底膜をより破けやすくすることにより、原腸形成中の原条の伸長に必須である。従って、時空間的に調節された基底膜リモデリングは、胚の成長、形態形成、原腸形成の調整を助けている。

