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微生物学:新生児ウイロームの段階的な構築は母乳育児により調整される

Nature 581, 7809 doi: 10.1038/s41586-020-2192-1

健康なヒト新生児の腸には通常、出生時にはウイルスは存在しないが、すぐにウイルスが定着するようになり、場合によってはこれが胃腸疾患を引き起こす。今回我々は、新生児のウイルス群集の構築が、いくつかの段階に分かれて起こることを明らかにする。新生児の胎便や生後初期の糞便試料から精製したウイルス様粒子を蛍光染色しても、ほとんど、あるいは全く粒子は認められないが、生後1か月までに、粒子数はグラム当たり109個にまで増加し、この値は生涯を通じて持続するようである。我々は、ウイルスを濃縮した前処理試料と全微生物群集を対象に、ショットガン法でメタゲノム塩基配列を解読し、続いて標的化した微生物学的解析を行って、これらのウイルス集団の起源を調べた。その結果、新生児の腸には出生後早くに先駆細菌が定着し、1か月後までには、これらの細菌に誘導されたプロファージがウイルス様粒子集団で優勢となることが分かった。生後4か月までには、ヒト細胞で複製する識別可能なウイルスが、より顕著になった。部分母乳育児や完全母乳育児の新生児に比べ、調製乳だけで育てられた新生児の糞便試料には、複数のヒトウイルスがより多く含まれていた。これは、母乳がウイルス感染に対する防御になるという報告と一致している。また、新生児が母乳で育てられたかどうかによって、バクテリオファージ集団も異なっていた。これらの知見から、新生児の腸へのウイルス定着は段階的に起こり、最初は先駆細菌に由来する溶原性バクテリオファージが主流で、その後ヒト細胞で複製するウイルスが定着し、この第2段階は母乳育児によって調整されることが明らかになった。

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