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乳がん:単一細胞解析による乳がんの病理的全体像
Nature 578, 7796 doi: 10.1038/s41586-019-1876-x
ヒトの腫瘍間、また腫瘍内での広範にわたる不均一性は、単一細胞解析によって明らかにされているが、複雑な単一細胞表現型とそれらの空間的関係は現在のところ、多数の臨床決定の基盤となっている組織学的層別化には反映されていない。今回我々は、質量分析イメージングを用いて35種類のバイオマーカーを同時に定量し、352人の乳がん患者(281人については長期生存データが利用可能)から採取した腫瘍組織について720の高次元病理画像を得た。空間分解を行うことで、単一細胞解析により、腫瘍と間質の単一細胞の表現型、それらの編成と不均一性が明らかになり、乳がん組織の細胞構成を細胞組成と組織の構造に基づいて特徴付けすることができた。我々の解析によって、腫瘍微小環境の多細胞的特性と、それぞれ異なる臨床転帰と関連付けられる新たな乳がんサブグループが複数明らかになった。このように、空間分解された単一細胞解析は、腫瘍内表現型の不均一性を疾患に関連した様式で特徴付けでき、患者特異的な診断に有益な情報となる可能性がある。

