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構造生物学:コヒーシン–CTCFに係留されたループの構造基盤

Nature 578, 7795 doi: 10.1038/s41586-019-1910-z

コヒーシンは、CTCFに係留されているループへのゲノム折りたたみを触媒する。コヒーシンとCTCFが3Dゲノムを構造化する仕組みの分子レベルでの機構はよく分かっていない。本論文では、CTCFのN末端中の1つのセグメントがヒトコヒーシンのSA2–SCC1サブユニットと相互作用することを示す。CTCFと複合体を形成したSA2–SCC1の2.7 Å分解能での結晶構造が得られ、これによってこの相互作用の分子基盤が明らかになった。この相互作用は、CTCFに係留されたループに特異的に必要であり、CTCF結合部位にコヒーシンが位置を占めるのに関わっていることが分かった。同じようなモチーフは、多数のコヒーシンリガンド(解離因子WAPLなどの既知のものや新たに見つかったものを含む)中に存在する。我々のデータは、CTCFがループが解離しないようにコヒーシンを保護しており、それによってクロマチンループの形成が可能になることを示唆している。これらの結果は、コヒーシンとCTCFによるクロマチン折りたたみの動的調節を可能とする分子機構について、重要な知見をもたらすものだ。

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