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生物地球化学:カリフォルニア州におけるメタンの大量排出源

Nature 575, 7781 doi: 10.1038/s41586-019-1720-3

メタンは強力な温室効果ガスであり、米国カリフォルニア州などの世界各地の区域において排出量緩和の対象となっている。直径が通常10 m未満でメタンの高濃度プルームを排出する地表の特徴やインフラの構成要素である点排出源によって、緩和のためのまたとない可能性が提示されている。しかし、点排出源に関するデータは乏しく、緩和の指針としたりその規模を正確に評価したりするには時間的空間的解像度が十分でないことが多い。本論文では、メタンのプルームを迅速にマッピングできる航空機搭載型の画像分光計を用いて、カリフォルニア州における27万2000か所以上のインフラ要素を調べた。我々は、2016〜2018年の数か月にわたって、石油、ガス、肥料管理、廃棄物管理の各部門を調べる活動を5回行い、その結果、564か所の強力なメタンの点排出源からの排出が検出され、その位置が特定され、排出量が定量化された。今回のリモートセンシング手法によって、間欠的かつ確率的に現れることが多く特徴があまり分かっていないメタン排出源群を、広範囲にわたり高い空間分解能で迅速に繰り返し評価することが可能になった。我々は、カリフォルニア州におけるメタンの点排出源からの正味の排出量を年間0.618テラグラム(95%信頼区間:0.523〜0.725テラグラム)と見積もった。これは、2016年におけるカリフォルニア州のメタン総排出量の34〜46%に相当する。メタンの「大量排出源」の活動は、調べた全ての部門で起こっており、点排出源の10%が点排出源の排出量の約60%に寄与していて、これは部門の混在状況が異なるフォー・コーナーズ地域の調査結果とも一致する。カリフォルニア州における最大のメタン排出源はごみ埋め立て地の一部で、持続的な異常活動を示していた。カリフォルニア州におけるメタンの点排出源からの排出量は、ごみ埋め立て地が最も多く(41%)、酪農場(26%)と石油・ガス部門(26%)が続く。今回のデータによって、こうした排出に関与するカリフォルニア州のインフラの0.2%を特定できた。こうしたデータを共同インフラ事業者と共有することは、実際に異常なメタン排出活動の緩和につながっている。

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