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免疫学:VISTAはPSGL-1の酸性pH選択的リガンドである
Nature 574, 7779 doi: 10.1038/s41586-019-1674-5
共抑制性免疫受容体は、がん患者におけるT細胞の機能不全に関与する可能性がある。CTLA-4(cytotoxic T-lymphocyte-associated protein 4)およびPD-1(programmed cell death 1)に対する阻害抗体は、この効果を部分的に回復させ、増加の一途をたどる悪性腫瘍の標準治療になりつつある。しかし、腫瘍がT細胞から逃れるようになる他の機構の多くは完全には理解されていない。今回我々は、VISTA(V-domain immunoglobulin suppressor of T cell activation)が、腫瘍微小環境で見られるような酸性pH選択的に、T細胞に結合してこれを抑制することを報告する。VISTAの細胞外ドメインの縁に沿った複数のヒスチジン残基が、接着や、共抑制性受容体であるPSGL-1(P-selectin glycoprotein ligand-1)に対する結合を仲介する。酸性環境で選択的に結合してこの相互作用を阻害するように改変した抗体は、in vivoでVISTAを介した免疫抑制を回復させるのに十分であった。これらの知見は、VISTAが抗腫瘍免疫応答に対する抵抗性を生じさせる機構に加えて、免疫共受容体結合においてpHが予想外の重要な役割を持つことを明らかにしている。

