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地球物理学:地震とカスカディアゆっくりすべりのよく似たスケーリング則
Nature 574, 7779 doi: 10.1038/s41586-019-1673-6
断層は、地震時に間欠的にすべるだけでなく、過渡的な非地震性すべりの際にもすべり、こうした事象はスロースリップイベント(ゆっくりすべり)と呼ばれることが多い。さまざまなテクトニクス環境から集められた観測結果に基づくこれまでの研究からは、ゆっくりすべりのモーメントが、地震のように継続時間の3乗のスケーリングに従うのではなく、継続時間に比例することが示唆されている。この知見は、スケーリングの違いの原因を明らかにしようとする取り組みに拍車をかけた。今回我々は、2007〜2017年の地表の変形測定結果の逆解析に基づく、カスカディア巨大逆断層帯におけるゆっくりすべりの新たなカタログによって、モーメントが継続時間の3乗のスケーリングに従う可能性がより高いことを見いだした。通常の地震と同様に、ゆっくりすべりも、モーメントがA3/2(Aは破壊域の面積)に比例し、頻度とマグニチュードの間のグーテンベルグ–リヒター則に従う。さらに、こうしたゆっくりすべりは、地震破壊によく似たパルス状の破壊を示す。従って、ゆっくりすべりのスケーリング特性は通常の地震と非常によく似ており、類似の力学的性質によって支配されていることが示唆される。

