Letter

天体物理学:若い星の周辺の円盤における子午線流

Nature 574, 7778 doi: 10.1038/s41586-019-1642-0

原始惑星系円盤には、ミリメートルサイズの粒子の分布に多様な下部構造があることが知られており、こうした下部構造は、主に環や間隙として観測され、円盤内に隠れた形成途上の惑星か、(磁気)流体力学的な不安定性のいずれかによる「羊飼い効果」に起因すると解釈されることが多い。ガスの速度構造から、揮発物質の豊富な領域から化学的に不活発な中央面への惑星構成物質の移動などの円盤進化を駆動する基本的な機構と、円盤進化に必要な角運動量の除去の細部の両方を探る唯一の手段が得られる。本論文では、12CO分子からの放射によって追跡された、若い星HD 163296の円盤上層におけるガスの3つの速度成分の動径方向のプロファイルについて報告する。これらの速度から、埋もれた惑星によって空けられたと主張されている間隙の動径方向位置で、円盤表面からその中央面に向かう大きな流れが明らかになった。この流れは、惑星形成の初期段階に起こることが久しく予測されている子午線流と著しく類似している。加えて、持続的な動径方向のアウトフローが円盤の外縁に見られ、これはこれまでに検出された広がった放射を伴うウインドの基部である可能性がある。

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