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代謝疾患:デザイナーサイトカインIC7Fcによる2型糖尿病の治療
Nature 574, 7776 doi: 10.1038/s41586-019-1601-9
gp130受容体に作用するサイトカインであるIL-6とCNTFは、代謝恒常性を改善するが、2型糖尿病の治療においては使用が限られている。そこで我々は、IL-6からgp130結合部位を1つ取り除いてCNTFのLIF受容体結合部位で置換してgp130リガンドであるIC7Fcを設計し、これを免疫グロブリンGのFcドメインと融合させて、CNTFに似ているがIL-6受容体に依存的なシグナル伝達を引き起こすサイトカインを作製した。本論文で我々は、IC7Fcがマウスにおいて耐糖能や高血糖を改善し、体重増加や脂肪肝を防ぐことを示す。IC7Fcはさらに、転写調節因子YAP1を活性化させて、骨格筋量を増加させたり、骨格筋量の喪失を防いだりする。ヒト細胞を用いたアッセイや非ヒト霊長類では、IC7Fcによる処置の結果として、炎症や免疫原性を示す兆候は見られなかった。このようにIC7Fcは、現在蔓延している疾患である2型糖尿病や筋萎縮の治療のための、現実的な次世代生物学的作用物質である。

