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免疫学:6つの免疫介在性疾患におけるB細胞受容体レパートリーの解析
Nature 574, 7776 doi: 10.1038/s41586-019-1595-3
B細胞は多くの、そしておそらく全ての免疫介在性疾患の病因に重要である。個々のB細胞は単一のB細胞受容体(BCR)を発現していて、1個体が持つB細胞集団全体によって発現される多様なBCRは「BCRレパートリー」と呼ばれている。免疫介在性疾患と関係するBCRレパートリーについての我々の理解は不完全であり、これを明確にすることで病因や治療についての新しい手掛かりがもたらされる可能性がある。今回我々は、全身性エリテマトーデス、抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連血管炎、クローン病、ベーチェット病、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症、免疫グロブリンA(IgA)血管炎でのBCRレパートリーを、BCRのクローン性の解析、免疫グロブリン重鎖可変領域(IGHV)遺伝子の使用、そして特にアイソタイプの使用によって比較した。全身性エリテマトーデスおよびクローン病でのクローン性の上昇はIgAアイソタイプが優勢であり、この2つの疾患および他の疾患でIGHV遺伝子の使用に偏りが見られることと合わせて、病因には微生物が関与していることが示唆された。さまざまな免疫抑制治療は、BCRレパートリーに特異的な別々の影響を及ぼした。例えば、リツキシマブ投与後に残存しているB細胞は、大規模にアイソタイプが切り替わっていて、クローン性増殖が見られたが、ミコフェノール酸モフェチルでの治療後に残存しているB細胞では逆であった。免疫介在性疾患でのBCRレパートリーについての我々の比較解析によって、B細胞の複雑な構成が明らかになり、また、病理学的機構を理解し、治療戦略を設計するためのプラットフォームがもたらされた。

