Review
がん免疫療法:がん治療に自然免疫を利用する
Nature 574, 7776 doi: 10.1038/s41586-019-1593-5
抗腫瘍免疫を促進する新たな治療法が最近開発されている。こうした免疫調節手法の多くは、免疫チェックポイント阻害剤を用いて抑制性経路を標的化することで、あるいはキメラ抗原受容体T細胞や二重特異性抗体のように活性化経路を標的化することで、T細胞応答を増強することに焦点を合わせている。このような治療法はこれまでにない成功をもたらしているが、その恩恵を受けるのはごく少数のがん患者のみであり、次世代免疫療法で利用できる新たな細胞や分子を特定する必要性が浮き彫りになっている。自然免疫応答が免疫において非常に重要な役割を担っていることを考えると、こうした応答の利用は長期持続する多層的な腫瘍制御への新たな可能性を開く。

