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神経科学:ショウジョウバエにおける日中の色選好性は概日時計とTRPチャネルに依存する

Nature 574, 7776 doi: 10.1038/s41586-019-1571-y

色による光識別は、動物を餌や隠れ家へ誘導し、有害な恐れのある状況から遠ざけることによって、生存を有利にし得る。このような色に依存した行動には、学習によるものと先天的なものとがあり得るが、哺乳類の先天的な色選好性に関するデータについては議論が続いており、より単純な生物についてはデータが限られている。今回我々は、青色光、緑色光、薄明光の3つの選択肢を与えられたショウジョウバエ(Drosophila)では、色選好性が一日の時間帯によって変化するという予想外の複雑なパターンが見られることを報告する。ショウジョウバエは、早朝と午後遅くには緑色光に強い選好性を示すが、正午頃には緑色光への選好性が低下し、青色光には一日を通してロバストな忌避を示す。遺伝学的操作からは、緑色光選好性のピークには、ロドプシンを視物質とする光受容器が必要であり、それらのピークは概日時計によって制御されていることが明らかになった。正午頃に緑色光の選好性が弱まって薄明光を好むのは、TRP(transient receptor potential)チャネルdTRPA1とPyrexiaに依存し、そのタイミングもやはり概日時計によって決められていた。対照的に、青色光の忌避は、主にmd(multidendritic)ニューロンを介して起こり、ロドプシン7とTRPチャネルであるPainlessが必要で、概日時計には無関係であった。これらの知見は、ショウジョウバエでは色に駆動される行動にいくつかのTRPチャネルが関わっており、先天的な色選好性に関わる複数の異なる経路が、周囲の光の中でショウジョウバエの行動動態を調整することを明らかにしている。

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