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細胞生物学:リソソームの非対称性継承から造血幹細胞の活性化を予測する

Nature 573, 7774 doi: 10.1038/s41586-019-1531-6

造血幹細胞は生涯を通して自己複製して全ての血液細胞系譜へと分化し、移植の際には障害された血液系を修復できる。これまで造血幹細胞の運命を調節する要因は非対称性細胞分裂ではないかと考えられてきたが、その存在は直接示されていない。非対称性細胞分裂において、将来の娘細胞が非対称性の運命をたどることは、有糸分裂と関係する機構によってあらかじめ決定される。これは、例えば分裂面の方向を定めることなどによる細胞外因性ニッチシグナルの非対称性継承によって、あるいは細胞内因性運命決定因子の非対称性継承によって仲介される可能性がある。非対称性継承あるいは、娘細胞の非対称性運命のどちらかを単独で観察するだけでは、非対称性細胞分裂の実証には十分ではない。どちらの場合も、姉妹細胞の運命は分裂に依存しない機構によって制御される可能性がある。今回我々は、リソソーム、オートファゴソーム、マイトファゴソーム、タンパク質NUMBなどの細胞の分解装置が、造血幹細胞の娘細胞に非対称性に継承され得ることを実証する。この非対称性継承から、将来の非対称性の代謝活性化や翻訳活性化、造血幹細胞の娘細胞およびその子孫細胞の運命が予測される。従って、我々の研究から、造血幹細胞には非対称性細胞分裂が存在する証拠が示された。

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