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古生物学:分節した三裂の左右相称動物の死に際の痕跡から明らかになった初期の動物進化

Nature 573, 7774 doi: 10.1038/s41586-019-1522-7

左右相称動物の運動性の起源は、地球システムを変容させた進化的新機軸である。この新機軸が生じたのは後期エディアカラ紀と考えられており、それは、這い跡、行跡、巣穴(潜穴)など、この年代のものとされる多数の生痕化石によって証明されている。しかし、わずかな例外を除いて、後期エディアカラ紀の生痕化石の大半についてはそれらを残した動物が不明で、体化石記録と生痕化石記録とが結び付いていない。本論文では、エディアカラ紀末期(推定年代は5億5100万〜5億3900万年前)の左右相称動物の新属新種Yilingia spiciformisの化石について報告する。この体化石は、この動物が死に際の移動で残した這い跡と共に保存されていた。Yilingiaは、細長い分節した左右相称動物で、体は三裂単位の反復によって構成されている。各単位は1つの中心葉と後方を向く2つの側葉からなり、これは体および体節の極性を示している。Yilingiaは汎節足動物や環形動物と近縁である可能性があり、左右相称動物における分節構造の起源の解明に役立つと考えられる。長く連なる這い跡を作ることが示されたエディアカラ紀の数少ない動物の1種として、Yilingiaは、エディアカラ紀の数々の生痕化石を残した動物の正体について手掛かりを与えるものである。

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