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神経科学:発生中のマウス大脳新皮質における頂端前駆細胞の時間的可塑性
Nature 573, 7774 doi: 10.1038/s41586-019-1515-6
大脳新皮質に存在するさまざまなサブタイプの興奮性ニューロンは、脳室帯の頂端面に位置する前駆細胞から生み出される。大脳皮質発生の過程で、この頂端前駆細胞は深層のニューロンに続いて表層のニューロンを、直接あるいは中間型前駆細胞の生成を介して連続的に生み出す。こうした神経生成運命の進行が、単一の前駆細胞タイプへの運命限定を必然的に意味するかどうかは分かっていない。今回我々は、頂端前駆細胞と中間型の前駆細胞を特異的に単離し、これらをより初期の胚に異時的に移植した後、それぞれのニューロンの子孫の運命をマッピングした。その結果、頂端前駆細胞は時間的可塑性を持っていて、より早期の環境に曝露されると細胞外のWntの動的変化を感知することにより、過去の分子的・電気生理学的・神経生成的状態に再進入できることが見いだされた。対照的に、中間型の前駆細胞は運命拘束された前駆細胞であり、そうした遡行的な運命可塑性を持っていなかった。これらの知見は、新皮質の前駆細胞の時間的可塑性に多様性があることを示しており、あるサブタイプの細胞は、通常の時間進行に縛られずに過去の発生段階に戻れることが明らかになった。

