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古人類学:エチオピアのウォランソ・ミルで発見された380万年前のヒト族の頭蓋
Nature 573, 7773 doi: 10.1038/s41586-019-1513-8
アウストラロピテクス属(Australopithecus)の既知で最古のヒト族については、頭蓋の形態がいまだに不明である。この属の最古の種アウストラロピテクス・アナメンシス(Australopithecus anamensis)は、主に顎と歯の標本(推定年代は420万~390万年前)が知られているが、それ以降の種の標本(推定年代は350万~200万年前)は一般に、複数の頭蓋骨が発見されている。本論文では、エチオピアのウォランソ・ミルで発見された、年代が380万年前と推定されるほぼ完全なヒト族頭蓋について報告する。この頭蓋は、分類学的および系統発生学的に有力な情報となる犬歯、上顎骨、側頭骨の形態に基づいて、アウストラロピテクス・アナメンシスのものと判断された。従って今回の標本は、アウストラロピテクス属の既知で最古のヒト族について、頭蓋顔面の全体的な形態を初めて垣間見せるものである。さらに我々は、アウストラロピテクス・アナメンシスとアウストラロピテクス・アファレンシス(Australopithecus afarensis)の違いは従来認識されていたより大きく、これら2種が少なくとも10万年間にわたり共に存在していたことを示す。これは、広く受け入れられているアナゲネシス(前進進化)仮説とは食い違っている。

