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心血管疾患:PDGF経路の活性化がLMNA変異を拡張型心筋症に結び付ける

Nature 572, 7769 doi: 10.1038/s41586-019-1406-x

ラミンA/C(LMNA)は、拡張型心筋症(DCM)と関連付けられている変異遺伝子の中で最も頻繁に見られるものの1つである。LMNAの変異が関連するDCMは、収縮不全と不整脈を伴う、ありふれた遺伝性心筋症の1つである。今回我々は、患者特異的な誘導多能性幹細胞由来の心筋細胞(iPSC-CM)を用いて、in vitroでLMNAが関連するDCMのモデルを作製した。電気生理学的研究により、このiPSC-CM変異体ではカルシウムの恒常性維持に異常が見られ、これが単一細胞レベルで不整脈につながることが明らかになった。その機序として、iPSC-CM変異体では、対照となる同質遺伝子系のiPSC-CMに比べて、血小板由来増殖因子(PDGF)シグナル伝達経路が活性化していることが分かった。逆に、PDGFシグナル伝達経路を薬理学的に分子レベルで阻害すると、in vitroでiPSC-CM変異体の不整脈の表現型が緩和された。これらの知見を総合すると、PDGF経路の活性化がLMNAの関連するDCMの病因に寄与していることが示唆され、PDGF受容体-β(PDGFRB)が治療標的候補となることが示された。

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