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進化学:脊椎動物の祖先型の網羅的な単一細胞トランスクリプトーム系譜
Nature 571, 7765 doi: 10.1038/s41586-019-1385-y
ホヤ類の胚は、動物の発生における細胞系譜の重要性を明確にするものである。また、ホヤ類は脊椎動物の単純な祖先型として、頭蓋プラコードおよび神経堤細胞などの細胞タイプの進化的起源に関する手掛かりももたらす。今回我々は、カタユウレイボヤ(Ciona intestinalis)の、原腸形成の開始から遊泳性のオタマジャクシ型幼生に至るまでの発生の全段階にわたる9万個以上の細胞について、単一細胞トランスクリプトームを決定した。ホヤ類の胚に含まれる細胞は少数であるため、解析した細胞数は、全ての発生段階の全ての細胞に対して平均で12倍超のカバー率に相当する。我々は、単一細胞トランスクリプトームの軌跡を用いることで、幼生の神経系を構成する41種類のニューロンサブタイプに関して、仮想的な細胞系譜マップおよび暫定的な遺伝子ネットワークを構築した。我々はこれらのデータセットに関して、オタマジャクシ型幼生のシナプトームの注釈付けや、脊椎動物の終脳といった細胞タイプの進化的起源の追跡など、複数の応用法の概要を示す。

