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古代ゲノミクス:シベリア北東部における更新世以降のヒトの集団史

Nature 570, 7760 doi: 10.1038/s41586-019-1279-z

シベリア北東部には4万年以上にわたって人類が居住しているが、その初期の集団史はほとんど明らかにされていない。今回我々は、年代が3万1000~600年前のものと推定される34例の新たに得られた古代ゲノムを解析することにより、シベリア北東部における後期更新世の集団史を調べた。その結果、少なくとも3回の主要な移動事象など、この期間の複雑な集団動態が明らかになった。1回目の事象は、これまで知られていなかった、初期の西ユーラシア狩猟採集民に遠縁な旧石器時代の「古代の北シベリア人(Ancient North Siberian)」集団による最初の定住である。2回目の事象は、東アジア人に近縁な集団の到来で、この集団が後に、シベリア極北東部のコリャーク族などの現代人集団およびアメリカ先住民に近縁な「古代の古シベリア人(Ancient Palaeo-Siberian)」を生じた。3回目の事象は、完新世における東アジア人に近縁な別の集団の移動である。我々が「新シベリア人(Neo-Siberian)」と命名したこの集団は、現代の多くのシベリア人の祖先に当たる。これらの集団の拡大はいずれも、それ以前の居住者の大部分を置き換えるもので、これが最終的に、ユーラシア北部から南北アメリカ大陸にわたる広大な地域に居住する現代人のモザイク状の遺伝的構成につながった。

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