Article
地球物理学:地球のプレートテクトニクスの進化を支配した地表侵食事象
Nature 570, 7759 doi: 10.1038/s41586-019-1258-4
プレートテクトニクスは地球上で最も重要な地質学的過程の1つであるが、その出現と進化についてはまだよく分かっていない。今回我々は、現在のプレートテクトニクスモデルを過去に外挿し、約30億年前以降、大陸の隆起と大陸縁辺や海溝における堆積物の蓄積が潤滑によって沈み込みを安定化し、地球のプレートテクトニクスの発生に重要な役割を果たしてきたと提案する。我々は、最大規模の地表侵食と沈み込みの潤滑事象が、コロンビア超大陸の形成につながった古原生代の全球的なヒューロニアン氷期(24億5000万〜22億年前)の後と、新原生代の「スノーボールアース」氷期(7億5000万〜6億3000年前)の後の計2回起こったと結論付ける。スノーボールアース事象は、海溝における堆積物の不足におそらく起因してプレートテクトニクス活動が弱かった時期である約17億5000万〜7億5000万年前の「退屈な10億年」の後に生じ、この事象によって現代の活動的なプレートテクトニクスの時代が始まったと考えられる。

