Perspective

核物理学:常温核融合という未解決問題の再検討

Nature 570, 7759 doi: 10.1038/s41586-019-1256-6

1989年の「常温核融合」についての主張は、将来のクリーンエネルギー発電として公に歓迎された。しかし、その後この効果を再現することはできず、学術コミュニティーではこの主張に対して疑念が高まり、この主題に関するさらなる研究は事実上不適と見なされるようになった。我々は、そうした判断が時期尚早だったかもしれない可能性を動機として、常温核融合を高水準の科学的厳密性で再評価する多施設プログラムを開始した。本論文では、我々の取り組みについて報告するが、そうした効果を裏付ける証拠はまだ得られていない。しかしながら、今回の研究からは副産物として、高度に水素化した金属と低エネルギー核反応に関する新しい知見が得られており、この未調査のパラメーター空間には未解決の非常に興味深い科学が残っていると、我々は強く主張する。

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