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化学生物学:生体システム中での近位脱ケージ化によるタンパク質の時間分解活性化

Nature 569, 7757 doi: 10.1038/s41586-019-1188-1

細胞の動的過程を解明するためには、生体システム中でタンパク質活性を選択的かつ時間的に制御するための適用範囲の広い機能獲得手法が極めて重要となる。今回我々は、CAGE-Prox(computationally aided and genetically encoded proximal decaging)という手法を開発した。この方法を使えば、生細胞内やマウス体内で広範なタンパク質を時間分解活性化できる。タンパク質の活性の一時的な遮断は、コンピューターの支援により設計され、光学ケージに入れたアミノ酸をタンパク質の機能部位の近くに遺伝学的に取り込ませることで実現した。光学ケージは脱ケージ化によって迅速に取り除かれ、タンパク質が再活性化される。我々は、この手法が多様なタンパク質ファミリーに広く応用可能なことを実証する。この手法の応用により、細胞のシグナル伝達や免疫応答の直交性微調整、カスパーゼ活性化の際のタンパク質分解基質の経時的プロファイリングだけでなく、タンパク質を用いるプロドラッグ治療の開発も可能になる。CAGE-Prox法は、タンパク質や生物の動的過程の機能獲得研究を非常に高い精度と時間分解能で行うための新たな道を開く。

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